今年の桜はあっという間に咲いて、あっという間に散ってしまう、
まさに『命短し、恋せよ乙女』状態の桜でしたね。
桜が散ると街中は色とりどりの花が咲き始め
とてもカラフルです。
デイサービスほやね城北でもお花見に行ってきました。
とは言いながらも最初は花見の企画は考えていなかったのですが
利用者様との何気ない会話の中からお花見に行く話が進んでいきました。
何気ない会話とは、「そういえば兼六園に甘くない団子があるよね。」という会話。
甘くない団子の存在を知っていたのは田中と、おひとりの利用者様のみ。
それを食べに行こうというところから、お花見の話が進んでいきました。
でも今年の桜はとても気まぐれ、なかなか咲かず、予定も1週間延期しての企画となりました。
当日は風はありましたがとてもいい天気です。
皆さんもそれぞれ桜を楽しまれています。
でもだんごにも目が行きます。
これはいわゆる普通の花見だんご。
これが目的ではありません。
そして目的の清水亭さんに到着。あの甘くない団子はこのお店のみの販売です。
もちろん注文は甘くない団子。『兼六だんご』です。
いざ届いてみると、その見た目に皆さん驚かれます。
だんごは串に刺さっておらず、
横に白い粉が添えてあるのみ。
実食です。
お店の人に聞いてみると白い粉の正体はきな粉砂糖、
自分で甘みを調節します。
やっぱりお茶も必要ですね。
お店の中には気になる新聞記事が
元々兼六だんごは『出世だんご』という名前だったそうで
お店も兼六園内にあったとのこと。
兼六園も無料開放中、見に行かない手はないということで
次は兼六園散策です。
職員も仕事を忘れて?楽しんでいます。
一緒に楽しさを共有することも大切ですね。
その横で卯辰山に思いをはせる方も。
さて兼六園の桜を楽しみながら散策していると
兼六園内にお茶屋さん。
そのお茶屋さんに、なんと!!!
出世茶屋の文字が。
お店の人にお話を伺うと
出世地蔵にまつわるとのことで職員一同お参りです。
このお店で出しているだんごこそが『出世だんご』だそうです。
昔は兼六園内にお茶屋さんが50件ほどあり、現在は16件。
今後増えることはなく、減る一方とのこと。
でも昔から引き継がれてきた文化なので、大切にしていきたいとのことでした。
そんなこんなでおよそ2時間の兼六園花見ツアー。
その中にも利用者様それぞれの目標に対する経過を考えることが出来たように思います。
Aさんは1キロ離れたスーパーに休まないで買い物に行きたい、今回のツアーは自信になったのではないでしょうか。
Bさんは娘さんのいる関東地方に行ける体力をつけたい、2時間外にいること、人ごみの中で過ごすことは相当の体力を使います。
Cさんは今の生活を送る中で体力などの不安があります、Bさんと同じく2時間外で過ごすことが出来たことは自信につながっているのではないでしょうか。
Dさんは90歳代、東京オリンピックを見ることが目標です。色々な楽しみを自分の足で歩いて行くこと、今まで通りの生活を送る自信が持て、生きる気力につながるのではないでしょうか。
それぞれいろいろな考え方があるとは思いますが、手段は別として目標に向かってどうやって進んでいくか、その過程を自身が実感できるか、そして楽しみながら行うことが大切だと思います。
長文になってしまいましたが最後にこの笑顔がすべてを物語っていると思います。
デイサービスほやね城北生活相談員、田中でした。
追伸、やっぱり花より団子、というよりは花もあって団子もあるのが一番ですね。ちょっと欲張りな田中でした。
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