デイサービス生活相談員の山岸です🍀
以前からデイサービスに通われているAさん。
体調を崩して入院されていました。
Aさんは嚥下機能低下もあるため注意が必要で、現在は食べ物にとろみをかけて食事されています。
退院して戻ってこられた時に“食べたいもの”を聞かれたAさんが即答した食べものは「焼きそば!」
話をお聞きすると、彼の希望しているのはトロミのかかっていない焼きそばの様です。
それを聞いた他の利用者さん、「一緒に作って食べよ!」と乗ってくださっています。
まずはAさんが入院していた時に担当していた言語聴覚士に相談、その助言をもとに他の利用者さんと『プロジェクトY(ヤキソバ)』が進みます。
当日、自分のエプロンや三角巾を持参の方も👌
なんだか今日は女性陣の目の色が変わったようです✨
野菜を切りながらも自然と「Aさんも食べるんだからもう少し細かく切らんならんね」などの声が聞かれます。
「流しに立って野菜を切ったりするのは2年ぶりだわ」と話される方、「いつも嫁に任せているので流し台に立つのは5年ぶり」と話される方も。
ビックリしましたが皆さんの手際の良さは健在の様です!
さあ、次は焼きそばを焼きます。切られた野菜が鉄板の上に運ばれて行きます。
「キャベツ持ってきて〜💦」「麺早く〜💦」声が飛び交っています。
あまりにいい雰囲気なので、激写📸!
カメラマンとしての腕がなります💪
皆様の熱気に刺激されたのかAさん自身もソースの袋を開けるお手伝いをしています✂️
ソースの焦げた良い香りが漂ってきました‼️
出来上がり‼️手際よく配膳されていきます。
みんなで声をあわせて「いただきま〜す👏」
Aさんの分は麺が少し短めに切られています。
モグモグ……
「おいしい」
うれしい一言です‼️
“相手を思いながら料理する”、“愛情のこもった料理を食べる”、本当に素敵なひとときでした。
今回私が気になったのは、その方自身に料理を作る機能が残っていても、その方その方の環境から台所に立つ機会が少なくなっているという事でした。こんなに生き生きした表情で料理されているのに、正直もったいないなと感じずにいられませんでした。
今回の様に、御本人が『できる自分』に気づき、その喜びを共有できた事は私にとっても貴重な体験でした。
またみなさんの目が輝く様な機会をドンドンつくることができたらいいなと思っております🍭
※写真の掲載に際し、ご本人の許可を頂いています。